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先代のやり方に違和感があるのに、変えられない理由

事業承継後、多くの二代目社長が最初に感じるのが「このやり方、今の時代に合っていない気がする」という違和感です。労働時間の管理、給与の決め方、評価の基準など、頭では「変えた方がいい」と分かっていても、なかなか手を付けられない――。
これは決して、社長としての能力不足ではありません。変えられない理由の多くは、心理的なブレーキにあります。

  • ・先代のやり方を否定することになるのではないか
  • ・従業員から反発されるのではないか
  • ・自分が変えた結果、うまくいかなかったら責任を取れない

こうした思いが重なり、「分かっているけれど動けない」状態になります。特に、先代が長く経営を続けてきた会社ほど、この傾向は強くなります。
しかし人事労務において一番リスクが高いのは、判断をしないまま時間が過ぎることです。ルールが曖昧な状態は、従業員から見ると「会社としての基準が分からない状態」であり、その結果不満が溜まり、トラブルの芽が育っていきます。
重要なのは、「全部変えるか、全部残すか」という極端な判断ではありません。どこは先代の良さとして残し、どこを今の会社に合わせて整理するのか、その線引きをすることが経営判断となります。二代目社長に必要なのは、自分が納得できる判断基準なのです。

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